XR-540C
センチュリーシステムズXR-540Cは自慢のルーターだ。7~8万する。今はもっと良い機種が出ているが、今のところはこれがコストパーフォーマンスがいいと思う。
ルーターに10万円以上はだしたくない。この値段を十分納得できる能力があると思う。
今でこそ知っている人が多くなったが、私が発見して使い始めたのはたぶん2000年ぐらい。今から7年前このルーターの初代機XR-300とであったときは感動だった。
誰も知らないすばらしいものを発見した喜びというか、その筋の専門の人でも誰も知らなかった。雑誌に紹介されたので買ってみたのが最初だ。
当時は会社で自社インターネットサーバーを構築しようとした。当時はこのサイトで利用しているようなDNSサービスもなかったので複数IP(8グローバルIP)の契約にして、DNSサーバーを置く必要があった。この複数グローバルIPを扱えるルーターが市販の製品ではほとんどなかったのだ。どれもだめで3回ぐらい買い換えた。最後に出会ったのがXR-300だ。
このルーターを見ると誰でも驚く。LED表示が一箇所だけ、そのほかボタンの何もなし、しかも大きさが大きめの携帯電話二個分ぐらいののっぺらぼうの弁当箱のような殺風景なただの箱。まるで手作り。このスタイルがますます心をくすぐられた。
こんなちっちゃなただの箱なのにこんなにすごいことが出来るとわかると感動だった。当時この見てくれの割りに5万円もしたのだ。この機種は2003年には販売終了になったのでもう売っていない。写真を見てもわかるようにマウスを上に置くとはみだすような大きさだ。
これがXR-300TX2DES
どこがすごいかというとまずルーターとしての基本性能だ。当時市販のルーターにも基本性能の表示がうたわれていて、複数グローバルIPを使える唯一の高性能だと書いてあるNECのルーターを買ってみた。ところが、確かに複数IPを使えたが、ポートにIPを割り当てる方式だったためにLANケーブルを差し込む口数だけのIPしか使えず、足らないー。なんだこれはー。だめだー。
XR-300は2ポートあって、外側と内側という設定も出来るが、1ポートをPPPOE用にもう一個をグローバル側のネットワークに出来るので、いくつでもIPを設定できる。今ではこれは当たり前だと思うが当時はお店で買えるようなものでは出来なかった。
グローバル8IPあってもルーターがpppoe用に一個と自分用に一個使うのでネットワークアドレスとブロッドキャストアドレスを引くと実際使えるIPは4個になってしまう。内側のネットワークを作ろうとするとこの中からさらに一つ使うので、サーバーを置こうとしても3台までだった。
今使っているXR-540Cはさらに進化してポートが3つある。つまり1つはPPPOE用に、1とつはグローバルIP用にもうひとつは内側ネットワーク用に出来るので、使えるグローバルIPが一つ増える。すばらしい。
もうひとつの基本性能、スピードに関しても発見があった。前述のNECのルーターはスペックに通信スピード10メガがうたってあった。当時のブロードバンドスピードが10メガだからそれでいいはずだ。ところが実際測ってみたら、確かにダウンロードは遅くなかったが、アップロードは2メガになってしまう。そんなものかと思っていたらこのXR-300だとなんと8メガのアップロードスピードで測れたのだ。すごいー!
これはXRがすごいのかNECのがだめなのか考えようだが、市販のルーターなんてデザインばっかりで高速をうたっていても、ダウンロードのスピードだけなんだ。インチキだあ。まあこういうのをつかってサーバーを置いてはいけないということだった。これは7年前の話なので今はたぶん違うでしょう。
XRシリーズが一番すごーいのはVPN機能とファイヤーウォールだった.。
この小さな箱がVPN用の専用チップを搭載し、強固なファイヤーウォールと高速のVPN通信を可能にしている。ブラウザーで設定するのだが、市販のルーターと比較にならない細かい設定が出来る。かなり設定は複雑だ。相当わかっていないと難しいがその分信頼できる。VPNとはバーチャルプライベートネットワーク安全な拠点間通信を出来る機能だ。当時これを4個購入して本店、工場、本部、自宅をLANで接続した。当時のスピードでも100メガのデータが4分で転送できた。
当時専門の人に聞いてみるとこれをやろうと思ったらシスコシステムという大手製品を使って、ルーターだけでも50万それに設定費用はかかるということでした。
ああ、50万が自分でやれば5万円!設定費用もなし。 当時みんなに教えてあげたくて話したが、たぶんオタクのたわごとだったに違いない。
それにしてもセンチュリーシステムズはすばらしい!