鯱乃家
私が一番好きなうどんは冷やし肉うどん中もリ。麺も汁もは最高! ここに来る日お客の9割はカレーうどんを食べる。これは美味しくないわけではないが、「ころ」や「冷やし肉」はもっとずっと美味しい。
このお店については昔から知っていて、創業したおやじもとても親しかった。
いろいろな話を聞いたのだけれども一方的な情報なので何が正しいかはわからない。
今は鯱乃家というこのお店はもともと若鯱家というお店でだった。間違いなくそのおやじが若鯱家を最初に始め、ここが唯一のお店だったのだけど、今全国展開している若鯱家は違う人がやっている。その辺のいきさつは本当のところはわからない。
ただ、もともとの若鯱家の”のれんわけ店”が極楽や清明山にある。鯱乃家はそれではないと聞いた。
何がどうなっているのか知らないけれども、鯱乃家は当時の味をかなりそのまま残しているように思う。うどんの太さなど前のままだ。のれんわけのお店では細くなっているような気がする。
当時のおやじに聞いたところうどんを作るのに三日かけるそうだ、1日目は濃い食塩水を作る、急に作っても十分濃くならないそうだ。
2日目に粉と練って足で踏み、一日寝かせる。
3日目に伸して切る。そして目の前で必ず茹でたてを出す。
このようなステップを踏まないとホントに美味しいうどんにならないそうだ。
確かに美味しい。噛み切れないぐらいのうどんの腰、そのまま飲むには少し辛いが、うどんと絡めると絶妙なたれ、「ころ」はたれにねぎだけ。冷やし肉はそれにお肉と大根おろしを加えたものだ。
冷たいうどんならではの腰の強さはカレーうどんでは半減してしまう。
全国展開の若鯱家も結構美味しいけどやっぱり本物はかなり違う。
いったい何が本物かここのうちはよくわからないが。あのおやじは今頃どうしているのだろう?
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